平成7年〜

<平成7年>
  1月17日:ファイティング・原田氏が、日本人初のアメリカのボクシング殿堂入り。
  1月18日:川島郭志がホセ・ルイス・ブエノに判定勝ちして、WBC世界ジュニア・バンタ
ム級タイトル2度目の防衛に成功する。 1月30日:勇利・アルバチャコフがオスカル・アルシニエガに判定勝ちして、WBC世界フ
ライ級タイトル6度目の防衛に成功する。 2月19日:西島洋介山がアメリカのロサンゼルスで、JBC非公認団体であるWBOの下部
組織であるNABOクルーザー級王座決定戦で判定勝ちして、タイトル奪取。J
BCはこのタイトルに関して黙殺する。 2月25日:田村知範が韓国の釜山でWBA世界ジュニア・バンタム級チャンピオン、李炯哲
に挑戦したが、12RKO負け。 2月28日:川益設男がグレート・金山に判定勝ちして、デビュー5戦目で日本バンタム級タ
イトル奪取。しかし、微妙な判定にファンが騒ぎ、後に再戦を求める署名運動が
起こる。 3月13日:上山仁が青山次郎に判定勝ちして、日本ジュニア・ミドル級タイトル20度目の
防衛に成功し、秋山政司の19度防衛の記録を40年ぶりに塗り替え、引退を発
表する。 4月 2日:薬師寺保栄がクアテモク・ゴメスに判定勝ちして、WBC世界バンタム級タイト
ル4度目の防衛に成功する。 5月15日:オルズベック・ナザロフが朴元に2RKO勝ちして、WBA世界ライト級タイト
ル3度目の防衛に成功する。 5月24日:川島郭志が李承九に判定勝ちして、3度目のタイトル防衛に成功する。 6月16日:平仲明信が引退を発表する。 7月30日:薬師寺保栄がウエイン・マッカラーに判定負けして、タイトルを失う。 8月13日:平仲信敏がWBA世界フェザー級チャンピオン、エロイ・ロハスに挑戦したが、
判定負け。 8月30日:元WBA・WBC世界ジュニア・バンタム級チャンピオン、渡辺二郎氏が恐喝容
疑で逮捕されるが、9月19日、処分保留で釈放され、後日不起訴となる。 9月 5日:山口圭司がWBA世界ジュニア・フライ級チャンピオン、チェ・ヒィヨンに挑戦
したが、判定負け。 9月 5日:日本バンタム級タイトルマッチで、川益設男に判定負けしたグレート・金山が、
試合後意識不明になり4日後の9日に死亡。日本タイトルマッチで初のリング禍
となる。 9月25日:勇利・アルバチャコフがチャッチャイ・エリートジムに判定勝ちして、7度目の
タイトル防衛に成功する。 10月17日:井岡弘樹がWBA世界フライ級チャンピオン、セーン・ソープルチットに挑戦し
たが、10RTKO負け。3階級制覇ならず。 11月 3日:白井義男氏に勲四等旭日小綬章の叙勲が発表される。 11月 8日:川島郭志がボーイ・アルアンに3RTKO勝ちして、4度目のタイトル防衛に成
功する。 11月12日:細野雄一がタイのラッチャブリでWBC世界ジュニア・フライ級チャンピオン、
サマン・ソーチャトロンに挑戦したが、4RKO負け。 11月14日:オルズベック・ナザロフがディンド・カノイに判定勝ちして、4度目のタイトル
防衛に成功する。 11月16日:薬師寺保栄が引退を発表する。 11月25日:辰吉丈一郎がラスベガスで再起戦を行い、ヘロニモ・カルドスに8RTKO勝ち。 11月 :WBA総会で、予備計量の義務付けと、使用グローブの変更、バッティング・ル
ールの改正が決まる。 12月 5日:JBCは全日本ボクシング協会から出されていた網膜剥離の既往症を持つ選手に
対するライセンス発行について、条件つきで認めることを発表する。このJBC
の決定により、辰吉選手の国内リング復帰が可能となった。 12月11日:ルイシト・小泉がWBC世界フェザー級チャンピオン、マヌエル・メディナに判
定勝ちして、タイトル奪取。 12月19日:竹原慎二がWBA世界ミドル級チャンピオン、ホルヘ・カストロに判定勝ちして
日本人としては初めて世界ミドル級チャンピオンとなる快挙。 12月26日:辰吉丈一郎がWBC世界ジュニア・フェザー級チャンピオン、ダニエル・サラゴ
サに挑戦することが正式発表される。 <平成8年> 1月27日:三谷大和がWBA世界ジュニア・ライト級チャンピオン、崔龍洙に挑戦したが、
判定負け。 2月 5日:勇利・アルバチャコフがラウル・フアレスに判定勝ちして、8度目のタイトル防
衛に成功する。 3月 1日:ルイシト・小泉がメキシコのグアダラハラでアレハンドロ・ゴンサレスに4RK
O勝ちして、タイトル初防衛に成功する。 3月 3日:辰吉丈一郎がWBC世界ジュニア・フェザー級チャンピオン、ダニエル・サラゴ
サに挑戦したが、11RTKO負け。 3月12日:北朝鮮からバルセロナ・オリンピックの金メダリスト、チェ・チョルスら3選手
が来日し、協栄ジム入り。25日のプロテストに合格する。 4月15日:オルズベック・ナザロフがアドリアヌス・タロレに4RKO勝ちして、5度目の
       タイトル防衛に成功する。また、この試合の前座に、北朝鮮からの輸入ボクサー
       がデビューする。しかし、日本での試合はこの1試合だけで、その後日本のリン
       グに立っていない。 4月17日:全日本ボクシング協会は選手が20戦ごとにMRI(核磁気共鳴診断装置)検査
       の義務付けを決める。 4月27日:川島郭志がセシリオ・エスピノに判定勝ちして、5度目のタイトル防衛に成功す
       る。 4月27日:寺地永が東洋・太平洋ライト・ヘビー級王座決定戦で判定勝ちして、日本人とし
       ては初めてライト・ヘビー級チャンピオンとなる。この試合、最初2−0で寺地
       の勝ちと発表されたが、後日、3−0に訂正される。 4月29日:飯田覚士がWBA世界ジュニア・バンタム級チャンピオン、アリミ・ゴイチアに
       挑戦したが、5RTKO負け。 5月21日:山口圭司がWBA世界ジュニア・フライ級チャンピオン、カルロス・ムリージョ
       に判定勝ちして、タイトル奪取。JBC担当者の不手際で、結果発表などが混乱
       する。山口のタイトル奪取で、この時点で日本にいる世界チャンピオンは、史上
       最多の6人となる。 6月14日:保坂誠コミッショナーが肺炎のため急死。 6月15日:フィリピンからの輸入ボクサー、佐藤建太がWBA世界ストロー級チャンピオン
       ロセンド・アルバレスに挑戦したが、判定負け。 6月17日:勇利・アルバチャコフvs渡久地隆人の因縁の対決が正式決定し、8月26日に
       行われると発表される。 6月21日:第5代JBCコミッショナーに林有厚・東京ドーム社長が就任。 6月24日:竹原慎二がウィリアム・ジョッピーに9RTKO負けして、タイトルを失う。 7月 6日:ルイシト・小泉がフィリピンのマニラでセサール・ソトに判定勝ちして、2度目
       のタイトル防衛に成功する。 7月20日:原田剛志がWBC世界ジュニア・フェザー級チャンピオン、ダニエル・サラゴサ
       に挑戦したが、7RTKO負け。 7月20日:12連続KO勝ちの記録を持っていたムサシ・中野氏が死去。 8月10日:八尋史朗がタイのピサヌロークでWBC世界ジュニア・フライ級チャンピオン、
       サマン・ソーチャトロンに挑戦したが、9RTKO負け。 8月13日:山口圭司がカルロス・ムリージョに判定勝ちして、タイトル初防衛に成功する。 8月26日:勇利・アルバチャコフvs渡久地隆人のWBC世界フライ級タイトルマッチは、
       勇利が9RTKO勝ちして、9度目のタイトル防衛に成功する。 8月30日:日本ウエルター級チャンピオン、佐藤仁徳が突然引退を発表する。 10月 1日:塩濱崇がWBA世界ストロー級チャンピオン、ロセンド・アルバレスに挑戦した
       が、8RKO負け。 10月 5日:西島洋介山がピーター・キンセラに3RKO勝ちして、日本人としては最重量級
       の東洋・太平洋クルーザー級チャンピオンとなる。 10月12日:川島郭志がドミンゴ・ソーサに2RTKO勝ちして、6度目のタイトル防衛に成
       功する。また、この試合の前座で、西澤ヨシノリと対戦する予定のフィリピンの
       選手が、来日は確認されたが、前日の計量に現れず、失踪していることが判明す
       る。 10月13日:三谷大和がWBA世界ジュニア・ライト級チャンピオン、崔龍洙に再挑戦したが
       またも判定負け。 10月14日:濱田安紀が1R10秒KO勝ちの日本記録をつくる。 10月30日:竹原慎二が網膜剥離と白内障を併発したため引退を発表する。 11月 2日:平仲信敏がルイシト・小泉に挑戦したが、8RTKO負け。ルイシトは3度目の
       タイトル防衛に成功する。 11月 3日:ジョージ・フォアマンが東京ベイNKホールで、WBUヘビー級タイトルマッチ
       を行い、判定勝ち。この興行をJBCは認定せず、試合管理役員はすべてアメリ
       カから来日した。また、先にHIVウイルス感染により引退を発表していたトミ
       ー・モリソンが同じ会場で再起戦を行い、僅か93秒でTKO勝ち。 11月11日:畑山隆則が京浜川崎ジムから、横浜光ジムへ移籍する。これは京浜川崎ジムの吉
       川会長が、横領容疑で逮捕されたことによるイメージ・ダウンを防ぐため。 11月 :WBA世界ライト級チャンピオン、オルズベック・ナザロフが、フランスのルイ
       ・アカリエス氏と契約したことが明らかになる。 12月 3日:山口圭司がピチット・チョー・シリワットに2RTKO負けで、タイトル失う。
       この日は世界タイトルマッチ1試合を含め、行われた5試合すべてがタイトルマ
       ッチだった。 12月 7日:西島洋介山がノンタイトル戦でフセイン・角海老と対戦し、9RTKO勝ち。し
       かし、対戦相手が4度も変わるなど不手際が目立った。 12月21日:葛西裕一がアメリカのラスベガスでWBA世界ジュニア・フェザー級チャンピオ
       ン、アントニオ・セルメニョに挑戦したが、判定負け。また、同じリングに立っ
       た辰吉丈一郎は、フェルナンド・アラニスに10RTKO勝ち。 12月24日:JBCは横領事件で起訴された京浜川崎ジムの吉川昭治・前会長のライセンスを
       無期限停止とする処分を発表する。 <平成9年> 1月20日:JBCは13日行われた日本ウエルター級王座決定戦の裁定を覆す異例の決定を
       する。一度偶然のバッティングによる負傷のため引き分けとなったものを、バッ
       ティングの事実なしとして堀内稔を暫定チャンピオンと認定することに。 2月 1日:レフェリーが両選手にファイトを促す際の掛け声を従来の「ファイト」から「ボ
       ックス」に変更する。また、各ラウンド終了の10秒前に拍子木を叩くようにな
       る。 2月20日:川島郭志がジェリー・ペニャロサに判定負けして、タイトルを失う。 2月25日:井岡弘樹がWBA世界フライ級チャンピオン、ホセ・ボニージャに挑戦したが、
       7RTKO負け。 3月 :リング禍続発の事態をうけてJBCは、試合前日の本計量に加え、試合当日にも
       再計量を行うことを決める。 3月30日:渡辺雄二がWBA世界フェザー級チャンピオン、ウィルフレド・バスケスに挑戦
       したが、5RTKO負け。 4月14日:辰吉丈一郎がWBC世界ジュニア・フェザー級チャンピオン、ダニエル・サラゴ
       サに再挑戦したが、判定負け。 4月17日:試合を控えたフィリピン選手が相次いで失踪。JBCはメルチョ・佐々木らを無
       期限資格停止処分にする。 4月29日:飯田覚士がWBA世界ジュニア・バンタム級チャンピオン、ヨックタイ・シスオ
       ーに挑戦したが、引き分けでタイトル奪取ならず。 5月24日:松本好二が韓国の水原でWBA世界ジュニア・ライト級チャンピオン、崔龍洙に
       挑戦したが、判定負け。 5月26日:JBCは拡大会議を開き、網膜剥離の既往症のある選手について、世界タイトル
       マッチに限られていた国内での試合出場を、「世界タイトル戦に準ずる試合」(
       意味不明だが・・・)についても認めることを決める。 5月27日:JBCのランキング委員会は、WBC世界フェザー級チャンピオン、ルイシト・
       小泉を、在日選手扱いから除外する。 5月27日:日本では9年ぶりのダブル世界タイトルマッチが発表される。 6月 5日:川島郭志が引退を発表する。 6月 :JBCがタイトルマッチの審判構成について、地区の違う選手が戦う場合、遠
       征してくる選手の属している地区の審判員を1名起用するというルールを取り
       入れることを決めるが、実施されず。 7月11日:西島洋介山がJBC非公認団体WBF(世界ボクシング連盟)認定のクルーザ
       ー級王座決定戦で判定勝ちして、チャンピオンになる。JBCはこのタイトル
       を認めず、今後国内外を問わずタイトルマッチを行った場合、ライセンス剥奪
       などの処分を科す事を示唆。後の西島騒動の引き金となる。 7月26日:横浜アリーナで行われたダブル世界タイトルマッチは、WBA世界ジュニア・
       フェザー級チャンピオン、アントニオ・セルメニョに挑戦した葛西裕一が、1
       2RKO負け。WBC世界ライト級チャンピオン、スティーブ・ジョンストン
       に挑戦した坂本博之が、2−1の判定負け。また、辰吉丈一郎が、4年5ヶ月
ぶりにノンタイトル戦で日本のリングに立ち、判定勝ち。 8月 5日:日本ストロー級タイトルマッチで、日本タイトルマッチでも3ジャッジ制が行
       われる。 10月 5日:畑山隆則がWBA世界ジュニア・ライト級チャンピオン、崔龍洙に挑戦したが
       引き分けでタイトル奪取ならず。 10月19日:13日に行われた日本ジュニア・バンタム級王座決定戦で松倉義明に7RKO
       負けした大雅アキラが、死亡する。 11月13日:勇利・アルバチャコフがチャッチャイ・ダッチボーイジムに判定負けして、タ
       イトルを失う。 11月22日:大阪で行われたダブル世界タイルマッチは、WBC世界バンタム級チャンピオ
       ン、シリモンコン・ナコントンパークビューに挑戦した辰吉丈一郎が、7RT
       KO勝ちして4年ぶりに世界チャンピオンに返り咲きを果たす。また、WBA
       世界フライ級チャンピオン、ホセ・ボニージャに挑戦した山口圭司は、6RT
KO負け。 12月 :西島洋介山が所属のオサム・ジムからの脱退を宣言するとともにJBCに引退
       届を提出し、西島騒動が始まる。 12月23日:飯田覚士が4月に引き分けたWBA世界ジュニア・バンタム級チャンピオン、
       ヨックタイ・シスオーに再挑戦し、判定勝ちでタイトル奪取。